フォトRFとは?効果やフォトフェイシャルとの違いについて解説

フォトRFが気になる方へ

フォトRFとは、光エネルギーのIPLと、高周波エネルギーのRFの2つを組み合わせて、照射ができる治療法です。

シミ・そばかす・毛穴などのさまざまな肌トラブルの改善が期待できます。

また、比較的安全な美容医療の治療法で、肌へのダメージもとても小さいため、美容医療が初めての方でも受けやすい施術です。
しかし、まだ新しい治療法で知らない方も少なくありませんし、「有名な光治療であるIPL(フォトフェイシャル)とどう違うの?」と思っている方もいるようです。

この記事では、ナールス美容医療アカデミーの 「フォトRFとは?効果やフォトフェイシャルとの違いについて解説」 を参考にしながら、フォトRFの効果やメリット、フォトフェイシャルとの違い、注意すべき点まで幅広く解説します。

フォトRF について知ろう!

フォトRFとは、シミ・そばかすの改善や毛穴の引き締めなど、顔全体の美肌治療に適した美容医療です。
アメリカのシネロン・キャンデラ社が開発した「オーロラ」という医療機器を使うため、クリニックによっては、「フォトオーロラ」、「オーロラ」と呼ばれることもあります。

フォトRFの特徴は、光エネルギーのIPL(Intense Pulsed Light)と、高周波エネルギーのRF(Radio Frequency)の2つのエネルギーを組み合わせて、光エネルギーの照射ができる点です。
従来の光エネルギーを使ったIPL(フォトフェイシャル)の施術では、肌の表皮層までしか、エネルギーを届けることができませんでした。

一方でフォトRFは、高周波エネルギーのRFを組み合わせることにより、肌の奥にある真皮層までエネルギーが届くようになったのです。
これにより、真皮層にある繊維芽細胞を刺激できるようになり、コラーゲンやエラスチンの生成が促進できるようになりました。
そのため、フォトRFはシミの改善だけでなく、肌のハリがアップする効果も期待できます。

フォトRF の作用メカニズムとは?

光エネルギー(IPL)は、シミや赤みといった茶色・赤色に対する反応性が高く、肌へのダメージが小さいというメリットがあります。

皮膚の表層から温熱作用が加わり、血液やリンパの循環を良くするはたらきもあるため、肌のターンオーバーの改善や肌質改善が可能です。
フォトRFでは、IPLを進化させたAPL(advanced Pulse light)を照射します。
APLとは、フラッシュランプを利用したパルスライトで、特殊なフィルターにより有害な波長を取り除き、必要な波長を照射できるのが特徴です。

一方、高周波エネルギー(RF)は、光エネルギーでは届きにくい皮膚の深層部を発熱させることができます。

また、メラニンや血管がある場所に関係なく作用し、効率良く熱エネルギーを伝えられます。そのため、皮膚を引き締めることや線維芽細胞に刺激を与えることができます。
その結果、しわやたるみの改善効果も期待できます。
このように、フォトRFは、2つのエネルギーで肌老化や肌悩みにアプローチするメカニズムを持った美容医療の治療法です。

フォトRFの3つの効果

フォトRFによって期待できる治療効果は、大きく分けて下記の3つです。
① シミ・そばかす、赤ら顔の悩みを解消
シミにお悩みの方は、フォトRFによる複数回の治療を受けることで改善が期待できます。
フォトRFは、シミ・そばかすの原因になるメラニンにはたらきかける効果があるため、照射することでシミ・そばかすの改善が期待できます。
治療後は、シミやそばかすがあった箇所がかさぶたになることがありますが、自然と剥がれ落ちます。
また、フォトRFは、赤ら顔の原因である、拡張した毛細血管のヘモグロビンにはたらきかけることもできるため、赤ら顔の症状の緩和も期待できます。

② 毛穴の開きとたるみの引き締め効果
フォトRFは、毛穴の開きやたるみの引き締め効果も期待できます。
加齢、乾燥、紫外線などの影響を受けると、美肌成分であるコラーゲンやエラスチンが減少します。そのため、肌にハリが失われ、毛穴の開きやたるみの症状が見られるようになるのです。

フォトRFは、真皮に直接作用し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。コラーゲンやエラスチンは、肌のハリと弾力を与える成分で、美肌には欠かせない成分です。
また、タンパク質の変性をもたらす効果もあるため、肌のたるみにも改善効果が期待できます。

③ ツルツル美肌を目指せる脱毛効果
フォトRFは、美肌効果だけでなく、脱毛効果も期待できます。
従来の光脱毛では難しい細い毛や、色素の薄い毛にも効果があり、痛みも少ないことが特徴です。

これまでの脱毛レーザーは、照射した光が表皮のメラニンに吸収されてしまうために、毛包全体にエネルギーが届かないことがありました。

また、肌の色が黒い方は火傷のリスクがあるため、照射出力を上げられず、色素が薄い毛や細い毛はメラニン量が少ないために、脱毛効果が得られないことが多くありました。
それに対しフォトRFは、メラニンの量に関係なく毛の周囲の組織にダメージを与えられるため、白髪などの色素が薄い毛や、軟毛、うぶ毛に対しても効果が期待できます。

フォトフェイシャルとの違いは?

フォトRFと名称が似た施術に「フォトフェイシャル」や「フォトシルクプラス」があります。また、BBLという光治療も登場しています。
ここでは、フォトRFとフォトフェイシャルやフォトシルクプラス、BBLの違いについて解説します。

まず、フォトRFとフォトフェイシャル、フォトシルクプラス、BBLの違いは、照射するエネルギーの違いとその効果です。
フォトフェイシャルは、IPLと呼ばれる光エネルギーを肌に照射する施術です。表皮のメラニンや真皮のごく浅い層の血管に作用し、ニキビ跡やシミ、小じわなどに効果を発揮します。
9種のフィルタがあるので、波長やパルス幅(照射時間)、イフルエンス(ターゲット部位への反応)を個別に調整することが可能です。

フォトシルクプラスは、フォトフェイシャルの進化版でメラニン粒子の分解に優れており、薄いしみに対応可能です。

BBLは、Broad Band Light(BBL)という410~1400nmの幅広い波長を使用した光治療機器です。

シミやくすみ、そばかす、赤ら顔をはじめとし、細かいシワやたるみなど、さまざまな肌トラブルを改善することができます。
こちらも、フォトフェイシャルの進化版で、ほかのIPL機器の5倍の威力があるともいわれています。
この3つは、それぞれ少しずつ特徴は異なりますが、光エネルギーだけで治療する点においては同じです。

一方フォトRFは、IPLに高周波エネルギーのRFが加わった治療法です。光治療を単独で行うよりも、より深い真皮層に作用できます。
シミに対する効果だけでなく、ハリやたるみの引き締め効果も得たい人におすすめです。

注意点はないの?

フォトRFは、肝斑・ニキビ跡の改善効果は期待できません。
赤みのあるニキビには改善効果が期待できますが、跡が残ってしまったニキビや、肝斑を改善したい方は、ほかの治療法を試したほうが良いでしょう。
また、従来のレーザー治療よりもリスクは低くなっていますが、フォトRFには火傷のリスクがあります。
このほか、フォトRFの治療後は、一時的にシミやそばかすが濃くなったり、かさぶたができたりすることがあるので、注意しましょう。

まとめ

今話題のフォトRFの作用メカニズムをはじめ、効果や注意点などを幅広く解説しました。
また、フォトフェイシャルなどほかの光治療とどう違うのかについてもご紹介しました。
フォトRFとは、光エネルギーと高周波エネルギーのRFの2つを組み合わせて、照射ができることが大きいな特徴です。

そのため、1つの施術でシミ・そばかす、毛穴、シワなどのさまざまな肌トラブルの改善が期待できます。

この記事が、フォトRFに興味がある人や施術を検討している人にとって、参考になれば幸いです。