誰でも加齢による老化は進むため、目の下のたるみを完全に食い止めることはできません。しかし、少しでもたるみが出るのを遅くしたり、予防のためにできることはあります。それでも目立ってしまった目の下のたるみは、美容医療によって解消することもできます。そこで、今回は、目の下のたるみ予防や解消方法についてご紹介します。
目の下のたるみ予防やセルフケアによる解消法
目元の乾燥や紫外線ダメージは目の下のたるみを加速させる要因になります。保湿成分、抗酸化成分、コラーゲンやエラスチンにアプローチする成分が配合されたエイジングケア化粧品での保湿と、日焼け止めやファッションを活用した1年を通しての紫外線対策を心がけましょう。他にも、正しい洗顔とクレンジング、目の酷使を避けたり、アイメイクを過度に行わないこと、バランスのよい食事や適度な運動などの内側からの対策も目の下のたるみ予防には大切です。
また、ツボ押しマッサージ、表情筋のエクササイズやトレーニング、美顔器によるケアなど、長期的に少しずつ目の下のたるみを解消していくセルフケアの手段もあります。
たるみ予防や改善、解消のためには、1つの手段や方法ではなく、いつくかを組み合わせましょう。
美容医療による目の下のたるみ対策
ツボ押しマッサージや表情筋のエクササイズ、トレーニングやエイジングケア化粧品による対策などのセルフケアは、予防や時間をかけて少しずつ改善はできても、即効性はなく、目立ってしまった目の下のたるみを完全に解消することは難しいのです。そこで選択肢の1つとなるのが、美容外科や美容整形、美容皮膚科などの医療による治療です。最近では、治療法はどんどん進化し、たるみの美容医療は、切開が不要なものをはじめとしてさまざまな施術方法が選択できるようになってきました。
目の下の脂肪が多い場合、たるみが重度の場合、ほかの手段ではたるみの改善、解消が難しい場合は、目の下の切開による治療が選択肢となります。目の下のたるみの切開法は主に、下眼瞼切開法、下眼瞼除皺術、(表)ハムラ法の3つです。
目の下のたるみとなる余分な脂肪の除去や移動を、切開せずに行う方法としては、経結膜脱脂術、裏ハムラ法、眼窩脂肪溶解注射があります。
また、注射による治療には、目の下にヒアルロン酸を注入して、目の下をふっくらさせることで、たるみを目立たなくする方法もあります。目の下のたるみが浅く細かいシワのような場合や、肌の再生力で目の下のたるみを改善したい場合は、ベビーコラーゲンの注射が適しています。ほかにも、線維芽細胞増殖因子(FGF)やスネコス、リジュランなどを注入する治療法や、お腹や太ももなどから取り出した自分自身の脂肪を目の下に注入してたるみを解消する治療法もあります。ボトックス注射も目の下のたるみ治療に使える場合があります。
さらに、超音波を照射して熱エネルギーによって、即時の引き締めと施術後の肌再生によってたるみを改善するハイフ、高周波RFを皮膚に照射して深部の皮下組織に熱を与えることで肌をひきしめるサーマクール、フラクショナル炭酸ガスレーザーを照射することにより、目の下のたるみを解消するマドンナリフトなどがあります。目の下のたるみの美容医療には、切開をしないで済むものから、手術で切開するものまで多くの種類があり、費用もそれぞれでメリットやデメリットもそれぞれにあります。
まとめ
目の下の皮膚は薄いので、刺激に弱く、乾燥しやすいのが特徴です。そのため、目の下のたるみも目立ちやすく、進行する要因がたくさんあります。だからこそ、日常でのエイジングケアや内側からの対策を心がけて、目立つ前から予防することが大切なのです。